2017/03/29 大エルミタージュ美術館展

六本木で所用を済ませてから森アーツセンターギャラリーへ大エルミタージュ美術館展を観に。ついこの間、久々におろしや国酔夢譚を再読しました。物語の中にサンクトペテルブルグやエカテリーナ二世の話が出てきて、そういえば六本木でエルミタージュ美術館展やってるんだよな…ちょっと行ってみようかという感じで行ってみることにしたのでした。オールドマスターといわれる18世紀以前の画家たちのコレクションが豊富だということも個人的にツボでした。
展示はイタリアルネッサンス期の作品群からスタート、いきなりティツィアーノが二点。そこからは国地域別でオランダ、フランドル、スペイン、フランス、ドイツ・イギリス。個人的にはオランダのセクションに長居したくなる作品が多かったように思います。レンブラントの「運命を悟るハマン」はやはりすごかったし、アドリアーン・ファン・オスターデの「五感(臭覚、視覚、聴覚、味覚の四点)」は小さい絵だけど眺めていて楽しい作品でした。スペインのセクションではフランシスコ・デ・スルバランの「聖母マリアの少女時代」が素晴らしかった。最後のドイツ・イギリスのセクションではクラーナハの「林檎の樹の下の聖母子」がやはり目を惹きました。クラーナハが描くと聖母マリアが、どこかミステリアスな印象に。こないだ上野でクラーナハ展をやっていたんだっけ…行けばよかった…と思わせる、なんとも言えない魅力的な作品。
平日だったこともあり、そんなに混んでなくてゆっくり見れました。いつかサンクトペテルブルグに行って現地でもう一度観てみたい。

六本木ヒルズの植え込みはすっかり春モードです。写真を撮ってる人がたくさんいました。自分も混じって一枚。

2017/03/27 ミュシャ展

手帳を見てみると、2013年の12/28にスラヴ叙事詩全点が常設展示されているプラハのヴェレトゥルジュニー宮殿までトラムに乗って観に行っている。その時は大きさと内容の濃さに圧倒されつつ「こんなすごい絵があるのか!」と感動して、立って眺めたりベンチに座って眺めたりで3時間くらい会場にいてしまった記憶がある。あれからプラハには何回か行っているのだけど、休館日だったりスケジュールの都合だったりで観れていなかった。それが東京に全点がやってくるという。
月曜の午後、六本木の国立新美術館へミュシャ展を観に行ってきた。エントランス付近のチケット売り場は長めの行列ができていた。今日は月曜で他の美術館が閉まってるせいだろうか。草間彌生展もやっているのでそのせいかもしれないし、その両方かもしれない。先ほど六本木の金券ショップでチケットを入手していたので行列をスルーして直接会場の2Fへ(1Fは草間彌生展)。会場は結構混んでいた。3/8から6/5までミュシャの畢生の大作、スラブ叙事詩20点すべてがここの美術館で公開されている。全作品が海を渡るというのは世界でも前例のないことのようだ。もっとも大きい作品は610cm×810cm、小さめの作品でも短辺が405cmある。それが20点。よくぞ運んでくれましたというのが最初の感想。音声ガイドを借りて会場を回る。観るのに順番はなくて目に付いた作品からお楽しみくださいとのこと。スラブ叙事詩に関しては全点に音声ガイドの解説が付いていて、とても分かりやすかった。絵の横に添えられている題名と小さな解説だけだと、チェコやスラブ民族の歴史に相当詳しくないと内容を理解するのはかなり難しいのだろうと思う。プラハで最初に見た時は英語のガイドをじっくり読みながら(時々iphoneで分からない単語を引きつつ)見て回った。それはそれで思い出に残る楽しい経験だったのだけれど、日本語で解説を聞きながら鑑賞に集中できるっていうのはやはりいいなぁと思った。後半の展示はミュシャのスラブ叙事詩以前、パリとアメリカ時代のアールヌーボーの有名な作品がメイン。有名なサラ・ベルナールのポスターや本の挿絵が多かった。どちらかというと画家というよりはデザイナーとしての要素が強いと思う。ミュシャがスラブ叙事詩を描こうと決心したスメタナの「我が祖国」(のモルダウ)が音声ガイドのBGM。

2017/03/26 Carmen

上野の東京文化会館へカルメンを観に行きました。一度は小澤征爾さんの指揮でオペラを観たいと思っていたのでした。小澤征爾音楽塾のオペラプロジェクト。指揮は小澤征爾さんと村上寿昭さんの2名による振り分け。全4幕・アルコア版。カルメンはサンドラ・ピクス・エディさん、ドン・ホセはチャド・シェルトンさん、ミカエラはケイトリン・リンチさん、エスカミーリョはボアズ・ダニエルさん。個人的にはミカエラ役のケイトリン・リンチさんが印象に残った。カルメンとドン・ホセの破滅的な物語なのだけれど、ミカエラの優しさと真心が物語の中の唯一の良心で重要なファクターだと思う。説得力のある素晴らしい演技と歌唱力だった。15時開演で幕間が結構長めに設定されていて(セット替えの都合だろうと思われる)、全4幕が終わる頃には19時。素晴らしい日曜の午後だった。ラストのカーテンコールで演者の皆さんと小沢征爾さんと村上寿昭さんが舞台に上がるとほぼ全員スタンディング・オベーション。小澤さんはとても元気そうだったし、楽しそうでもあった。それにしてもあんなに素敵でカッコいい80代、憧れるなぁ。自分もああいう歳の取り方をしたいものだ。

幕間。外は冷たい雨。でも大ホールのホワイエは寒さに負けない熱気でした。

2017/03/25 Started blooming

仕事から帰ってきて久々に図書館まで歩いてみました。桜並木がある某公園のほとりを歩いていくのですが、もう桜が咲き始めていてちょっと驚きました。まだまだ寒い日が続いているけど、土の中では季節が順調に進んでいるようです。

2017/03/24 がんばろう日本!スーパーオーケストラ

仕事終わりに急いで初台のオペラシティへ。毎日希望奨学金チャリティーコンサートを聴きに行ってきました。オール・ベートヴェンのプログラム。劇音楽「エグモント」序曲、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」、交響曲第5番ハ短調「運命」。この一夜限りのチャリティーコンサートのために集まったのは国内のオーケストラの精鋭の皆さん。指揮は海老原光さん、ピアノは仲道郁代さん。錚々たる面々。途中のMCで海老原さんが今回のコンサートでは指揮も奏者も気持ちが入っていないと聴かせる演奏にならないベートーベンの作品を選んだと語っていました。また「苦難から栄光へ」というテーマの作品を選んだとのこと。「チャリティコンサート」とは思えない心のこもったすばらしい演奏でした。プログラムの最後はオーケストラの演奏で会場のみんなで「ふるさと」を歌いました。ふるさとの歌詞をじっくり見て声に出して歌う時、こみ上げるものがありました。疲れてたけど行ってよかった。Never forget 311。あれから6年経ったけど、できるだけ自分も楽しみながら無理なくできることをしようと思います。

オペラシティのタケミツメモリアルホール。本当に美しいホールで毎回見とれてしまう。

2017/03/20 ルチア

午後から初台の新国立劇場にルチアを観に行ってきた。ここの劇場でオペラを見るのは初めて。劇場の作りも雰囲気も落ち着いていて好み。そしてルチア役のオルガ・ペレチャッコさんが尋常じゃないレベルで素晴らしかった。特に第3幕の狂乱の場でのグラスハーモニカ(!)を伴奏に歌うアリアでは鳥肌が立った。舞台の大道具のクオリティも高かったし、照明も美しい。ちょっと長い幕間とセット替えの時間があったのだけど、幕が開いてからカーテンコールまであっという間に感じた。ルチア役のオルガさん以外の演者のパフォーマンスも素晴らしくて、鮮烈な印象。今まで観たオペラの中でベストスリーに入る大好きな作品。

休日の午後の柔らかい光が差し込むホワイエ。幕間にワインを飲みたくなる…けど飲まなかった。

2017/03/19 オイルサーディンとジャガイモのパスタ

日曜。朝起きてちょっと仕事。気がつくと昼どき。買い物に行くのも面倒なので缶詰と冷蔵庫のあり合わせでアドリブ。ガーリックオイルでジャガイモをソテー、オイルサーディンを入れて温める。パスタの茹で汁を多めに入れて乳化させたところにパスタ投入。仕上げに乾燥パセリをふってブラックペッパーをガリガリ、パルミジャーノ多めにすりおろして。あ、玉ねぎ入れたらもっと食感が楽しかったかな。もしくは薄切りの長ネギか三つ葉でチーズなしで醤油仕立ての和風でもいいかも。えのきと玉子のコンソメスープで腹八分に抑えておいて、引き続き仕事。

2017/03/18 昇仙峡

カサイ氏ヤマガミ氏すずめちゃんに混ぜてもらって二回目の昇仙峡。寝不足な割にはアプローチが前回よりは楽に感じる。一気に末端壁へ。みんなで落ち葉の積もった斜面を岩を観察しながら散策。前回行った時に気になったカンテラインも近くからじっくり観察できた。スタートは木からなのかな。さて、今日は何をやろう。まずはアップがてらフリーソロ出来そうなくらい易しい課題でカムをきめる練習、そのあとその左のフェイスラインにトライすることにした。まずはヤマガミ氏がマスターでOS。そのあと自分も登れた。体感10b/cくらい(トポがないのでグレードは不明…と思いきや、あとでヤマガミ氏が吉田師のブログでブルーマンタ11bとの記述を発見)?みんなのトライを見たりダベってたりしてるうちにもう昼すぎ。何か食べようと思ってリュックを置いたところに戻ってみると、木の根元に置いたはずの自分とカサイ氏のコンビニの袋がない。近くの斜面に味噌汁のカップが転がっていて、何かにつつかれたような跡がある。どうやらカラスに袋ごと持って行かれてしまったようだ。ヤマガミ氏が少し離れたところにつつかれて穴の空いたコンビニの袋を見つけてくれた。かろうじて味噌汁は飲めたものの、主な食料はすずめちゃんとヤマガミ氏にパンやらおにぎりやら恵んでもらうことになってしまった。そんなこんなの昼食の後はヤマガミ氏と二人でカンテラインの後ろにあるスラブから始まる垂壁のラインにトライすることにした。まずはヤマガミ氏がOSトライ、1ピン目がはるか上空なので下部をカムをきめながら2ピン目まで。そのあと自分が引き継いでちょっと時間がかかったが、3~4ピンにQDをかけて終了点までなんとかムーブを解析。ちょっと怖い系の12aくらいかなぁと感じた(あとでヤマガミ氏がいろいろ調べてくれて11dではないかとのこと)。まぁ、あの傾斜のあのホールドであのムーブとレストポイントの位置だとそんなものかもしれない。ちょっと怖くてテクニカル、内容は面白いと思う。ヤマガミ氏も次便でトップアウト、その時点で結構いい時間だったのでRPトライは次回以降に回すことにした。近くにワイドクラックをトライしに行っているすずめちゃんとカサイ氏のところに荷物をまとめて移動する。その時に気付いたのだけど、チョークバッグをしまうのに使っていたビニール袋もカラスに持って行かれている。そうか、彼らは白いビニールにはエサが入っているという認識でとりあえず持って行ってしまうのか。食べ物の匂いに反応してるのかと思いきや、そうではないらしい。到着するとカサイ氏はすでに登り終えていて、すずめちゃんのトライを見ることができた。ワイドクラックを登るところを見るのは初めて。あの幅のクラックで身体をずらしながらカムをきめながら登るのは大変そうだ。ナイスなクライミングで無事完登。そのまま自分もトップロープの状態でトライさせてもらった。なんとか無事に終了点まで行けたけど、いざ本番トライでカムをきめながら登るとなると全く勝手が違うのだろう。いい経験をさせてもらった。まだ明るいうちに帰りのアプローチをこなす。甲府昭和のながたラーメンに寄って帰途へ。連休初日とあって渋滞はなく、ストレスフリー。クルマの手配や運転、はては昼食のおすそ分けまで頂いてしまった。一緒に遊んでくれた皆さんに感謝です。それにしても昇仙峡は楽しい。ぜひまた行きたい。

ワイドクラックで奮闘的クライミングを堪能するすずめさま。ナイスクライミングでした。

2017/03/17 立川志らく独演会

始発に乗って日帰り伊勢志摩からの帰りに銀座ブロッサムで立川志らく独演会を聴いてきた。前座は立川らくまん「開口一番」、立川志らく師匠「金明竹」「鉄拐」の後に仲入り、最後に五つある十八番の一つ「らくだ」。どこかで「落語は観客の頭にセリフを置きに行きイマジネーションを膨らませる芸能」と語っていたと思うが、まさに今日のらくだは登場人物のキャラクターが自分の頭の中で生き生きと動き回っていた。傷だらけの顔の丁の目半次に無理やり飲まされて泥酔して気が大きくなっていく屑屋、大家さんのうろたえる姿、そして終盤のドタバタの展開。笑った笑った。あっという間の二時間。疲れていたけど行ってよかった。

今日はらくだが聞けて大満足。あとの十八番の四つも楽しみだ。

2017/03/15 これぞ暁斎!展

大好きな河鍋暁斎の画を観にBunkamuraへ。今回の展示のすべての作品はイスラエル・ゴールドマン氏の所蔵でロンドンから来ているとのこと。河鍋暁斎に注目することになった作品は「半身達磨」、作品を集めることになったきっかけの作品は「象とたぬき」だそう。展示は単に暁斎の人生の時系列的ジャンル分けではなく、氏のコレクションの初期段階や画題の内容、描かれた時期など多彩な分け方で面白いと思った。河鍋暁斎の評価が今よりもまだまだ低かった時代にゴールドマン氏は暁斎の画のどこに惹かれてコレクションしたのかという視点からも楽しめる内容だったと思う。やはり個人的には動物画と戯画で口元がほころぶ作品が多かったように思う。あと幽霊図と百鬼夜行の画を前にするとどうしても息が止まってしまう。音声ガイドは春風亭昇太さんと藤村紀子さん。解説の軽妙さが作品の洒脱さと合っていて、楽しんで解説を聞けた。

今日は寒くて少し雨がぱらつく渋谷でした。