Posts in Category: 音楽

2017/04/18 フジコ・ヘミング&イタリア国立管弦楽団

初めて行く和光市民文化センター、サンアゼリア。ピアノはフジコ・ヘミングさん、式はトビアス・ゴスマンさん。モーツァルトのオペラフィガロの結婚の序曲、モーツァルトのピアノ協奏曲第21番ハ長調0p.467、フランツ・リストのラ・カンパネラ、休憩のあとはメンデルスゾーンの交響曲第4番イタリア、というのが予定されていたプログラム。実際はモーツアルトのピアノ協奏曲のあとにグルダン・エイジロウさんの「シャンパンの歌(モーツァルトのオペラ、ドン・ジョヴァンニより)」そのあとにフジコ・ヘミングさんのショパン(曲名失念)、そして彼女の代名詞とも言えるラ・カンパネラ。以前聴いたことのあった録音のものよりもテンポが早くて、生で聴く音楽は迫力がやはり桁違い。素晴らしい演奏でした。そのあとのメンデルスゾーンのイタリアは初めて聴いた。アンコールはロッシーニの絹のはしご序曲と岡野貞一のふるさと。今回は比較的近場だし初めての会場で聴くことを選んだのだけど、もしかしたら二日前のオペラシティでの演奏で聴いた方が音が良かったかもと感じた。ヴェルディやロッシーニやヴィヴァルディなど優れた作曲家を輩出しているイタリアは音楽の本場だと思うのだけど、著名なオーケストラってあまり聞いたことがない。ネットではオペラやバレエなどの歌劇場文化が中心でオーケストラが前面に出てくることが少ないからという意見が見られるのだけれど本当はどうなのだろう。

備忘録代わりにプログラム。通称ラ・カンパネラは正式な曲名は「パガニーニによる大練習曲op.141-3」なんだ。知らなかった。

2017/04/15 オテロ

新国立劇場にオテロを観に行く。原作はシェイクスピア、オセロという名前の方が通りがいいのかもしれない。疑心暗鬼にとらわれて自我が崩壊していく夫オテロとあくまでも純真な妻のデズデーモナの二人の物語。オテロ役はカルロ・ヴェントレさん、デズデーモナ役はセレーナ・ファルノッキアさん、イアーゴ役はウラディーミル・ストヤノフさん。カルロさんのオテロもよかったけど、圧巻だったのはセレーナさんのデズデーモナ。歌も演技も素晴らしかった。ウラディーミルさんのイアーゴもネチネチといやらしい役を好演していた。個人的にはもうちょっと存在感出してもいいのかもしれないと思ったけど、演出家の意向なのかもしれない。本来はキプロス島での物語なのだけど、今回はヴェネツイアの設定。舞台には水をふんだんに使って運河を再現してあった。今まで観たヴェルディの作品では今回のオテロが一番好きだと感じた。

新国立劇場のホワイエを上から。時間に余裕があるときには早めに着いてここで飲むコーヒーの時間が好きです。

2017/04/08 N響オーチャード定期

Bunkamuraのオーチャード定期へ。N響を生で聴くのは初めて。プログラムはブラームスのピアノ協奏曲第1番二短調op.15とリムスキー=コルサコフの交響組曲シェエラザード。指揮はクリスティアン・アルミンクさん。ブラームスのピアノのソリストはクリスティーナ・オルティーズさん。優しい印象のピアノだった。ブラームスの曲は聴くほどに味わい深くて集中力を要求されるように感じる。もっといろんな曲を聴いてみたい。そしてシェエラザードのヴァイオリンソロは今日コンサートマスターを務めるライナー・キュッヒルさん。弱冠20歳(1971/01/01)の時からウィーンフィルのコンマスを務め続けて2016/09に定年退職したというすごい経歴の奏者。前回シェエラザードは2016/06/05に文京シビックホールでサンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団で聴いている。その時もコンマスの方が素晴らしいソロを弾いていたのだけど、今回のキュッヒルさんのソロもすごかった。シェエラザードのソロパートはシェエラザード王妃のテーマ。指揮者のシェエラザード王妃のイメージで表現されるとのこと。前回はしっとりとして濃密なイメージだったと思うのだけど、今回は慈悲深くて優しいのだけど不思議と鮮烈な印象の演奏だったように感じた。さて、指揮者からの実際のオーダーはどうだったんだろう。でも、もしかしたらそこは知らない方がいいところかもしれない。

今日は春の雨が降ったり止んだりの渋谷。終演後のみんな笑顔で帰り道っていう光景が好きです。

2017/03/26 Carmen

上野の東京文化会館へカルメンを観に行きました。一度は小澤征爾さんの指揮でオペラを観たいと思っていたのでした。小澤征爾音楽塾のオペラプロジェクト。指揮は小澤征爾さんと村上寿昭さんの2名による振り分け。全4幕・アルコア版。カルメンはサンドラ・ピクス・エディさん、ドン・ホセはチャド・シェルトンさん、ミカエラはケイトリン・リンチさん、エスカミーリョはボアズ・ダニエルさん。個人的にはミカエラ役のケイトリン・リンチさんが印象に残った。カルメンとドン・ホセの破滅的な物語なのだけれど、ミカエラの優しさと真心が物語の中の唯一の良心で重要なファクターだと思う。説得力のある素晴らしい演技と歌唱力だった。15時開演で幕間が結構長めに設定されていて(セット替えの都合だろうと思われる)、全4幕が終わる頃には19時。素晴らしい日曜の午後だった。ラストのカーテンコールで演者の皆さんと小沢征爾さんと村上寿昭さんが舞台に上がるとほぼ全員スタンディング・オベーション。小澤さんはとても元気そうだったし、楽しそうでもあった。それにしてもあんなに素敵でカッコいい80代、憧れるなぁ。自分もああいう歳の取り方をしたいものだ。

幕間。外は冷たい雨。でも大ホールのホワイエは寒さに負けない熱気でした。

2017/03/24 がんばろう日本!スーパーオーケストラ

仕事終わりに急いで初台のオペラシティへ。毎日希望奨学金チャリティーコンサートを聴きに行ってきました。オール・ベートヴェンのプログラム。劇音楽「エグモント」序曲、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」、交響曲第5番ハ短調「運命」。この一夜限りのチャリティーコンサートのために集まったのは国内のオーケストラの精鋭の皆さん。指揮は海老原光さん、ピアノは仲道郁代さん。錚々たる面々。途中のMCで海老原さんが今回のコンサートでは指揮も奏者も気持ちが入っていないと聴かせる演奏にならないベートーベンの作品を選んだと語っていました。また「苦難から栄光へ」というテーマの作品を選んだとのこと。「チャリティコンサート」とは思えない心のこもったすばらしい演奏でした。プログラムの最後はオーケストラの演奏で会場のみんなで「ふるさと」を歌いました。ふるさとの歌詞をじっくり見て声に出して歌う時、こみ上げるものがありました。疲れてたけど行ってよかった。Never forget 311。あれから6年経ったけど、できるだけ自分も楽しみながら無理なくできることをしようと思います。

オペラシティのタケミツメモリアルホール。本当に美しいホールで毎回見とれてしまう。

2017/03/20 ルチア

午後から初台の新国立劇場にルチアを観に行ってきた。ここの劇場でオペラを見るのは初めて。劇場の作りも雰囲気も落ち着いていて好み。そしてルチア役のオルガ・ペレチャッコさんが尋常じゃないレベルで素晴らしかった。特に第3幕の狂乱の場でのグラスハーモニカ(!)を伴奏に歌うアリアでは鳥肌が立った。舞台の大道具のクオリティも高かったし、照明も美しい。ちょっと長い幕間とセット替えの時間があったのだけど、幕が開いてからカーテンコールまであっという間に感じた。ルチア役のオルガさん以外の演者のパフォーマンスも素晴らしくて、鮮烈な印象。今まで観たオペラの中でベストスリーに入る大好きな作品。

休日の午後の柔らかい光が差し込むホワイエ。幕間にワインを飲みたくなる…けど飲まなかった。

2017/02/19 トスカ

上野の文化会館で二期会のトスカを観に。トスカ役は大村博美さん、カヴァラドッシ役は城宏憲さん、スカルピア役は体調不良の直野資さんに代わって今井俊輔さん。オーケストラは東京都交響楽団、指揮はダニエーレ・ルスティオーニさん。トスカ役の大村さんの歌唱力と演技力、いずれも素晴らしかった。スカルピア役の今井さんは連日の出演となっているはずなのだが、それを感じさせない。そういえば前回トスカを観たのは2016/01/06ののベルリンのドイチェオーパーだった。その時のMichael Volleさんの好色で傲岸なスカルピアもすごいと思ったのだけど、今日の大村さんも負けずによかった。ねっとりとして嫌らしくて人でなしの素晴らしいスカルピア役だったと思う。しかし昨日の蝶々夫人といい、今日のトスカといい、オペラは酷いストーリーが多いのだけど、その酷い話に素晴らしい演奏と歌と演技をのせると思ってもみなかった別次元のドラマに生まれ変わる不思議。

帰りは久々に近所の和食屋さんで。この煮物が本当に美味しかった。大根と大豆と鰯とオクラ。大根の味はそっくり上質な出汁の味に置き換わっていて表面に煮汁がしみている。鰯は骨まで柔らかいんだけど、身の味は全く抜けてない。プロの仕事だなぁと感心しました。

2017/02/18 蝶々夫人

日本を舞台にした作品、蝶々夫人。ぜひ観てみたかった。蝶々夫人役は小川里美さん、ピンカートンはロレンツォ・デカーロさん、スズキ役は鳥木弥生さん。オーケストラピットはなくて、舞台前方、客席との間にオーケストラが位置していた。読売日本交響楽団、指揮はミャエル・バルケさん。演出は笈田ヨシさん。舞台も装置も美しくて、素晴らしい舞台だったと思う。ピンカートンを単なる悪役ではなく、心が弱くてむしろ自分たちに近しい男性としての表現だったように思う。なぜ蝶々夫人は死ななければならなかったのかという説得力のある演技。そしてドラマティックで素晴らしい演奏。個人的にはスズキ役の鳥木弥生さんの演技が心に残った。

会場においてあったダルマさん。翌日の千秋楽でもう一つ瞳が入ったことでしょう。

2017/01/31 ベルリン・フィル八重奏団

初台のオペラシティ。ベルリン・フィル八重奏団を聴きに。演目はニールセン:軽快なセレナード (Cl. Fg. Hrn. Vc. Cb.の五人)、ドヴォルザーク(シェーファー編):5つのバガテル Op. 47(八重奏版)、シューベルト:八重奏曲 D.803、アンコールはシューベルト八重奏曲よりスケルツォのパート。ベルリン・フィルの首席奏者たちの室内楽をぜひとも聴いてみたかった。特にシューベルトの八重奏曲。柔らかくて暖かな音色と美しいアンサンブル。一糸乱れぬタイミング。普段から同じオーケストラで演奏しているゆえの一体感だろうか。シューベルトの八重奏曲は一時間近くもある長い曲。毎回微妙に味わいが違うとのこと。八人という比較的少人数とその時の会場の雰囲気を巻き込んで奏でる一回性の音楽の面白さ。自分のような素人が聴いてもわかる素晴らしい演奏だった。来年も来てくれたらオーケストラとは違う少人数ゆえの一回性を味わいにぜひまた行きたいと思った。

2016/12/26~2017/01/09 “Trip in AMSTERDAM/Netherland,BERLIN/COLOGNE/Germany” 備忘録

2016/12/27
RIJKSMuseum(アムステルダム国立美術館)/Amsterdam