Posts in Category: 音楽

2017/10/04 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

アークヒルズサウスタワーの3rd Burgerでハンバーガーとビールを食べてリニューアルしたばかりのサントリーホールへ。5月に首席指揮者のイジー・ビエロフラーヴェク氏が逝去していた。代わりにタクトを振るのはペトル・アルトリヒテル氏。彼の指揮はどこかで聴いていると思うのだが、どこでだったか思い出せない。前回チェコフィルを東京で聴いたのは2015/10/31のサントリーホール、指揮はイジー・ビエロフラーヴェク氏で「我が祖国」とダニール・トリフォーノフのピアノでラフマニノフのピアノ協奏曲第二番だった。今回のプログラムはスメタナのオペラ「売られた花嫁」序曲、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第五番「皇帝」ピアノはアリス=紗良・オットさん、ドヴォルザーク交響曲第八番。アリス=紗良・オットさんのピアノを生で聴いてみたかった。青いドレスで裸足で登場。CDで聞くと硬質な音で端正なピアノという印象だったけど、コンチェルトで弾くピアノは端正なんだけど情緒豊かな印象。何より演奏を心から楽しんでいる姿が見てて楽しい。ピアニストのアンコールはショパン「夜想曲嬰ハ短調」。アンコール前に日本語で短い曲紹介があった。時差ぼけがキツいのでゆっくりな曲を演奏しますとのこと。アルトリヒテル氏の「Memory of Jiří Bělohlávek」のアナウンスの後、オーケストラのアンコール。ドヴォルザーク「スラヴ舞曲集第2集」より第7番と第8番。

ビエロフラーヴェク氏の指揮でレコーディングしたスラヴ舞曲集のCDが発売されていたのだった。買おうかな。

2017/09/17 読響日曜マチネーシリーズ

午後から池袋の東京芸術劇場に読響の第200回日曜マチネーシリーズを聴きに行ってきた。指揮はコルネリウス・マイスターさん、ピアノはダニール・トリフォノフさん。プログラムはスッペ「農夫と詩人・序曲」、プロコフィエフ「ピアノ協奏曲第2番ト単調op.16」ベートヴェン「交響曲第6番・田園」。お目当てはトリフォノフさんのピアノ。プロコフィエフのピアノコンチェルトを生で聴くのは初めて。相変わらずの素晴らしいピアノ。曲調のせいもあるのだろうけど、あの世とこの世を自在に行き来しつつ演奏しているような錯覚を覚えた。去年ベルリンフィルのジルベスターで聴いたラフマニノフとは全く別人のようなピアノ。ピアニストのアンコールはプロコフィエフ「シンデレラより:ガヴォット」最後のベートーヴェンの田園で現実世界に無事戻されて終了。その足で目白のパタゴニアへクライミングパンツを修理に出しに行く。

マチネー終了後。外は相変わらずの雨。東京芸術祭の吊り広告、佐々木蔵之介さんのリチャード三世がとても気になる。それにしてもテキトーな写真(笑)

2017/08/29 キット・アームストロング ピアノ・リサイタル

キット・アームストロングさんのピアノを聴きにすみだトリフォニーホールへ。チケットを取るときに8/1のピーター・ゼルキンさんのゴルトベルグ変奏曲と迷ったのだが、今売り出し中の若手ピアニストの方を選んだ。プログラムはウィリアム・バード「ヒュー・アシュトンのグラウンド」、ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク「我が青春は過ぎ去りし」、ジョン・ブル「ウォルシンガム変奏曲」、休憩を挟んでJ.S.バッハ「ゴルトベルグ変奏曲」。前半の3曲は聴くのも初めてどころか、曲名を聞いたこともなかった。3人とも16~17世紀の作曲家。当時ピアノはまだなくて、その前身のチェンバロやオルガンの時代だったのだろうと思う。バロックっぽい曲調で、どこか中世後期の雰囲気。その時代の音楽をピアノで聴けたのは新鮮な体験だった。バッハは17世紀生まれで活躍したのは18世紀。バッハ以前とバッハ以後という意図のプログラム構成だったのだと思う。ゴルトベルグ変奏曲はコンスタンチン・リフシッツさんが1994年、17歳(!)の時のレコーディングのCDを持っているのだけれど、当然だが全く違った演奏で驚いた。録音とライブという違いではなく、もっと根源的な何か。世界観の違いってこういうことなのだろうか。すごい演奏だったし、聴衆のマナーも素晴らしかったと思う。これだったらピーター・ゼルキンさんのゴルトベルグも聴いてみたかった。どっちかだけじゃなくて、どっちもっていうのもアリだったよなぁ。そういえばコンスタンチン・リフシッツさんが2012年に再レコーディングされたゴルトベルグ変奏曲も出ているようだ。アンコールはバード「オックスフォード伯爵の行進曲」、リスト「夕べの鐘」。

錦糸町駅からトリフォニーホールへ向かう途中に見えたスカイツリー。結構近くに見えるけど、ここから2キロの距離とのこと。

2017/08/02 コバケン 真夏のシンフォニー

御年77歳にして、炎のマエストロと呼ばれる小林研一郎さんが指揮する東京都交響楽団のコンサートでした。プログラムはベートヴェン「エグモント序曲」、ベートーヴェン交響曲第5番「運命」、休憩の後、ドヴォルザーク交響曲第8番。エグモント序曲は3/24のがんばろう日本!スーパーオーケストラ以来か。ラストのドヴォルザークの交響曲第8番は初めて聴いた。のどかな雰囲気、メロディーも明るい印象で運命との対比が面白い。噂通りの熱い指揮。

今回のプログラムのデザインがかなりツボ。五線譜と音楽記号と漢字とカタカナのミックス。特にこのタイポグラフィ。よく考えたなー。

2017/07/29 ばらの騎士

御徒町のアーンドラ・キッチンでマサラドーサセットをいただいてから、上野の東京文化会館で二期会のばらの騎士を観に行く。元帥夫人は林正子さん、オックス男爵は妻屋秀和さん、オクタヴィアンは小林由佳さん、ファーニナルは加賀清孝さん。妻屋さんのバカ殿(男爵)っぷりがツボで笑いを誘う。カツラ芸ありの楽しくも素晴らしい演技。オクタヴィアンは男性の役なのだが、女性が演じる。フィガロの結婚のケルビーノ役のようだ。小林さんが熱演。素敵な歌声。14時開演で2回の休憩をはさんで、終演は18時。外に出たら雨が強く降っていて、まいった。目の前だけど上野駅までダッシュ。

開演前に不忍池に寄ってみる。無風、酷暑。蓮の海。

2017/06/17 ジークフリート

午後から初台の新国立劇場へジークフリートを観に。ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」シリーズ全4作のうち、第3番目の物語。本当は第1話の「ラインの黄金」から順番に観たいのだけれど、各話はそれぞれ独立した性格のストーリーなので単独で観ても十分楽しめるとのことなので気にしないことにする。三幕構成で45分休憩が2回。合計6時間の大作。そんな長時間集中して観れるかなと不安だったのだが、全くの杞憂だった。ブリュンヒルデ役のリカルダ・メルベートさん、ヴォータン役のグリア・グリムスレイさん、ミーメ役のアンドレアス・コンラッドさんの歌唱と演技は素晴らしかった。特にジークフリート役のステファン・グールドさんの歌のすごいこと。この役は難役中の難役のようなのだが、全くそれを感じさせない。第三幕のブリュンヒルデとの二人の歌は圧巻だったと思うし、照明も非常に美しくて非常に印象深いシーンの連続だった。小鳥の役でバレリーナの方が出ていたのだけど可愛らしくて素敵な演出だったと思う。

梅雨の最中だというのに空気も爽やかで非常にいい天気だ。14時開演で終わったのは20時頃。いい時間だった。

2017/06/09・11 ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団

2017/06/09
仕事が終わってから車で三鷹の武蔵野市民文化会館へ。初来日のブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団を聴きに。指揮はステファン・ドゥネーヴさん。G.コネソン:炎の言葉、s.プロコフィエフ:シンデレラ組曲、c.ドビュッシー:交響詩「海」、M.ラヴェル:ボレロ。今回の席は前から二番目。前過ぎて音が今ひとつよくなかったように感じた。今度は二階席を取ってみようと思う。指揮者のステファンさんの日本語での口上も楽しかったし、演奏も素敵だった。前に一度だけ小川山の帰りにNHKFMで聴いたことがあったシンデレラ組曲もよかったし、ボレロはやはり好きだ。海もフランス音楽らしくキラキラしてて素敵だった。ドビュッシーの部屋の壁に葛飾北斎の富嶽三十六景・神奈川沖浪裏がかけてあって、そこから曲想を得たという説がある。真偽のほどは定かではないけれど、もしそうならちょっと面白い。アンコールはビゼー:「アルルの女」よりファランドール。

2017/06/11
日曜の午後、池袋の東京芸術劇場に違うプログラムを聴きに行ってみる。二階席。プログラムはG.コネソン:炎の言葉、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」、交響曲第3番「英雄」。ピアノのソリストはモナ・飛鳥・オットさん。どこかしっとりとして温かい印象を受けるピアノだったと感じた。やっぱりベートーヴェンいいなぁ。ソリストのアンコールはF・リスト:ヴェネツィアとナポリより「カンツォーネ」、オーケストラのアンコールはシューベルト:「ロザムンデ」より第3番。

日曜の池袋。演奏が終わってもまだまだ日が高い。

2017/06/03 山田和樹 マーラー・ツィクルス

マーラーの交響曲全9曲を演奏するプロジェクト。今回が8回目、交響曲第8番。一緒に演奏されるのは武満徹氏作曲の星・島(スター・アイル)。まずは星・島(スター・アイル)のあと、休憩をはさんで第8番交響曲。ヴェートーヴェンの第9のように交響曲の一部にコーラスを使った作品はあるけれど、全編でコーラスが入る交響曲はこの曲だけ。今回の編成はオーケストラ100人以上、コーラス370人、ソリスト8人と言う大所帯。マーラーが自分で指揮した時の編成は全部で1000人以上だったという逸話から、この曲は千人の交響曲とも言われているようだ。初演時の人数より少ないとはいえ、メンバー全員が入場するのに15分くらいかかったと思う。全員揃った時の壮観なこと。そして第一楽章が始まった時の音圧には鳥肌が立った。すごいエネルギーを持つ音楽を90分浴びる。あまりの凄さに帰りの電車でもほぼ無言。

本当に梅雨が近づいているのだろうかというくらい気持ちのいい一日だった。渋谷の人混みにはいつもながら閉口。

2017/04/30 辻井伸行×服部百音コンサート

副題は究極の協奏曲コンサートとのこと。午後から航空公園にある所沢ミューズへ。辻井さんの演奏会のチケットは普段全然取れないのだけど、今回早めの動きが功を奏してやっと取れた。辻井さんと服部さんといえば去年の大河、真田丸のエンディングでそれぞれソロ曲が流れていた。今回の演目もそれぞれがソロ曲と協奏曲の組み合わせだったのが面白そうでチケットを取ったのでした。指揮はニール・トムソンさん、オーケストラは読売日本交響楽団。まずは服部さんのソロから。エルンストの夏の名残のばらによる変奏曲、これがすごかった。ヴァイオリンの超絶技巧をふんだんに盛り込みつつも壮大な曲調、見事な演奏。それからショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番イ短調op.77。素晴らしい曲に圧巻の演奏。それから20分の休憩を挟んで辻井さんのショパン、英雄ポロネーズ。そして同じくショパンのピアノ協奏曲第1番ホ短調op.11。なめらかでどこまでも澄んできれいな音のするピアノだった。アンコールは辻井さんと服部さんの二人で真田丸のメインテーマを演奏してくれた。今回のコンサートではほぼノーマークだったせいもあるけれど、服部さんのヴァイオリンに一番驚いた。今後を注目したいと思う。

航空公園への帰り道、所沢市役所の敷地の竹林にて。気持ちのいい風が吹いていた。足元にはたけのこもにょきにょき生えている。

2017/04/18 フジコ・ヘミング&イタリア国立管弦楽団

初めて行く和光市民文化センター、サンアゼリア。ピアノはフジコ・ヘミングさん、式はトビアス・ゴスマンさん。モーツァルトのオペラフィガロの結婚の序曲、モーツァルトのピアノ協奏曲第21番ハ長調0p.467、フランツ・リストのラ・カンパネラ、休憩のあとはメンデルスゾーンの交響曲第4番イタリア、というのが予定されていたプログラム。実際はモーツアルトのピアノ協奏曲のあとにグルダン・エイジロウさんの「シャンパンの歌(モーツァルトのオペラ、ドン・ジョヴァンニより)」そのあとにフジコ・ヘミングさんのショパン(曲名失念)、そして彼女の代名詞とも言えるラ・カンパネラ。以前聴いたことのあった録音のものよりもテンポが早くて、生で聴く音楽は迫力がやはり桁違い。素晴らしい演奏でした。そのあとのメンデルスゾーンのイタリアは初めて聴いた。アンコールはロッシーニの絹のはしご序曲と岡野貞一のふるさと。今回は比較的近場だし初めての会場で聴くことを選んだのだけど、もしかしたら二日前のオペラシティでの演奏で聴いた方が音が良かったかもと感じた。ヴェルディやロッシーニやヴィヴァルディなど優れた作曲家を輩出しているイタリアは音楽の本場だと思うのだけど、著名なオーケストラってあまり聞いたことがない。ネットではオペラやバレエなどの歌劇場文化が中心でオーケストラが前面に出てくることが少ないからという意見が見られるのだけれど本当はどうなのだろう。

備忘録代わりにプログラム。通称ラ・カンパネラは正式な曲名は「パガニーニによる大練習曲op.141-3」なんだ。知らなかった。