Posts in Category: 観劇

2017/04/15 オテロ

新国立劇場にオテロを観に行く。原作はシェイクスピア、オセロという名前の方が通りがいいのかもしれない。疑心暗鬼にとらわれて自我が崩壊していく夫オテロとあくまでも純真な妻のデズデーモナの二人の物語。オテロ役はカルロ・ヴェントレさん、デズデーモナ役はセレーナ・ファルノッキアさん、イアーゴ役はウラディーミル・ストヤノフさん。カルロさんのオテロもよかったけど、圧巻だったのはセレーナさんのデズデーモナ。歌も演技も素晴らしかった。ウラディーミルさんのイアーゴもネチネチといやらしい役を好演していた。個人的にはもうちょっと存在感出してもいいのかもしれないと思ったけど、演出家の意向なのかもしれない。本来はキプロス島での物語なのだけど、今回はヴェネツイアの設定。舞台には水をふんだんに使って運河を再現してあった。今まで観たヴェルディの作品では今回のオテロが一番好きだと感じた。

新国立劇場のホワイエを上から。時間に余裕があるときには早めに着いてここで飲むコーヒーの時間が好きです。

2017/03/26 Carmen

上野の東京文化会館へカルメンを観に行きました。一度は小澤征爾さんの指揮でオペラを観たいと思っていたのでした。小澤征爾音楽塾のオペラプロジェクト。指揮は小澤征爾さんと村上寿昭さんの2名による振り分け。全4幕・アルコア版。カルメンはサンドラ・ピクス・エディさん、ドン・ホセはチャド・シェルトンさん、ミカエラはケイトリン・リンチさん、エスカミーリョはボアズ・ダニエルさん。個人的にはミカエラ役のケイトリン・リンチさんが印象に残った。カルメンとドン・ホセの破滅的な物語なのだけれど、ミカエラの優しさと真心が物語の中の唯一の良心で重要なファクターだと思う。説得力のある素晴らしい演技と歌唱力だった。15時開演で幕間が結構長めに設定されていて(セット替えの都合だろうと思われる)、全4幕が終わる頃には19時。素晴らしい日曜の午後だった。ラストのカーテンコールで演者の皆さんと小沢征爾さんと村上寿昭さんが舞台に上がるとほぼ全員スタンディング・オベーション。小澤さんはとても元気そうだったし、楽しそうでもあった。それにしてもあんなに素敵でカッコいい80代、憧れるなぁ。自分もああいう歳の取り方をしたいものだ。

幕間。外は冷たい雨。でも大ホールのホワイエは寒さに負けない熱気でした。

2017/03/20 ルチア

午後から初台の新国立劇場にルチアを観に行ってきた。ここの劇場でオペラを見るのは初めて。劇場の作りも雰囲気も落ち着いていて好み。そしてルチア役のオルガ・ペレチャッコさんが尋常じゃないレベルで素晴らしかった。特に第3幕の狂乱の場でのグラスハーモニカ(!)を伴奏に歌うアリアでは鳥肌が立った。舞台の大道具のクオリティも高かったし、照明も美しい。ちょっと長い幕間とセット替えの時間があったのだけど、幕が開いてからカーテンコールまであっという間に感じた。ルチア役のオルガさん以外の演者のパフォーマンスも素晴らしくて、鮮烈な印象。今まで観たオペラの中でベストスリーに入る大好きな作品。

休日の午後の柔らかい光が差し込むホワイエ。幕間にワインを飲みたくなる…けど飲まなかった。

2017/02/19 トスカ

上野の文化会館で二期会のトスカを観に。トスカ役は大村博美さん、カヴァラドッシ役は城宏憲さん、スカルピア役は体調不良の直野資さんに代わって今井俊輔さん。オーケストラは東京都交響楽団、指揮はダニエーレ・ルスティオーニさん。トスカ役の大村さんの歌唱力と演技力、いずれも素晴らしかった。スカルピア役の今井さんは連日の出演となっているはずなのだが、それを感じさせない。そういえば前回トスカを観たのは2016/01/06ののベルリンのドイチェオーパーだった。その時のMichael Volleさんの好色で傲岸なスカルピアもすごいと思ったのだけど、今日の大村さんも負けずによかった。ねっとりとして嫌らしくて人でなしの素晴らしいスカルピア役だったと思う。しかし昨日の蝶々夫人といい、今日のトスカといい、オペラは酷いストーリーが多いのだけど、その酷い話に素晴らしい演奏と歌と演技をのせると思ってもみなかった別次元のドラマに生まれ変わる不思議。

帰りは久々に近所の和食屋さんで。この煮物が本当に美味しかった。大根と大豆と鰯とオクラ。大根の味はそっくり上質な出汁の味に置き換わっていて表面に煮汁がしみている。鰯は骨まで柔らかいんだけど、身の味は全く抜けてない。プロの仕事だなぁと感心しました。

2017/02/18 蝶々夫人

日本を舞台にした作品、蝶々夫人。ぜひ観てみたかった。蝶々夫人役は小川里美さん、ピンカートンはロレンツォ・デカーロさん、スズキ役は鳥木弥生さん。オーケストラピットはなくて、舞台前方、客席との間にオーケストラが位置していた。読売日本交響楽団、指揮はミャエル・バルケさん。演出は笈田ヨシさん。舞台も装置も美しくて、素晴らしい舞台だったと思う。ピンカートンを単なる悪役ではなく、心が弱くてむしろ自分たちに近しい男性としての表現だったように思う。なぜ蝶々夫人は死ななければならなかったのかという説得力のある演技。そしてドラマティックで素晴らしい演奏。個人的にはスズキ役の鳥木弥生さんの演技が心に残った。

会場においてあったダルマさん。翌日の千秋楽でもう一つ瞳が入ったことでしょう。

2016/12/26~2017/01/09 “Trip in AMSTERDAM/Netherland,BERLIN/COLOGNE/Germany” 備忘録

2016/12/27
RIJKSMuseum(アムステルダム国立美術館)/Amsterdam

2016/06/13 四谷怪談

Bunkamuraのシアター・コクーンで四谷怪談を見てきました。お岩さんのお化けシーンがメインではなく、二人を取り巻く人間関係の大きなドラマが主題でした。昨日ラトビアから帰ってきて今日は四谷怪談。本当はもうちょっと落ち着いてから見たかったんですが、チケット取っちゃったものはしょうがない。しかも仕事帰りに斬新な演出の歌舞伎。昨日から今日の環境の激変ぶりに頭がやや混乱気味の自分を楽しんできました。中村獅童の民谷伊右衛門カッコよかったなー。

いつも楽しみなBunkamura1FにあるHervé Châtelain。今日も素晴らしく美しいディスプレイでした。_DSF3945

2016/06/06~11 “RIGA” 備忘録

2016/03/13 ライ王のテラス

原作は三島由紀夫、原題は癩王のテラス。カンボジアの王、ジャヤヴァルマン7世の物語。若かりし頃、アンコールの森の奥に潜んでいるポルポトの残党に怯えながらアンコールワット見に行ってバイヨン(アンコール・トム)に感動したっけな…と思ってチケットを取ったのでした。
鈴木亮平さん、素晴らしい演技だったと思います。中村中さん、鳳蘭さんの声が印象的。いいもの観た。日曜の赤坂はとても静かでした。

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