Posts By satosixx

“The days in Milano”Vol.1

The rose/Pinacoteca di Brera

2017/12/27~2018/01/09 “Trip in PARIS/France,MILANO/Italy”

 パリには何年か前から行きたかったのですが、治安的にちょっと不安でした。そろそろ大丈夫かなと。街の風景も以前とあまり変わっていないような印象でした。今回行き先をパリとミラノに決めたのは美術館を回りたかったから。特にルーヴル美術館とオルセー美術館とピカソ美術館にもう一度行きたかった。ミラノでは代表作ばかり18点を世界中から集めたパラッツォ・レアーレで催されているカラヴァッジョ展とスカラ座でオペラのアンドレア・シェニエが見たかったのでした。
 それにしてもびっくりしたのはルーヴル美術館の混雑ぶり。朝イチの時間指定のチケットを予約して、現地に30分くらい前に、しかも比較的混まないと聞いていたメトロから地下で直接つながっているカルーゼルというショッピングモールを抜けたところにあるエントランスにはすでに100人以上はいると思われる大行列。エントランスでは手荷物検査が入念に行われているからでしょう、なかなか進まない。というかチケットに表記されている時間はあって無きがごとし。エントランスがそんな有様なので中も大混雑。ベンチには人が溢れ、レストランやカフェは大行列、しかもエントランスでもらえるフロアガイドは使い勝手が今ひとつ。見たい絵が決まっていて場所も調べておいたので効率良く見れたけど、絵に興味なんてなくてツアーでただ連れてこられた人たちはさぞげんなりすることでしょう。静かなルーヴルしか記憶にないので、あまりの人気スポットっぷりに驚きました。
 さておき、滞在はパリとミラノで一週間ずつ。着いてすぐのパリでは疲れが溜まっていたのか、朝は普通に起きれるものの夜は10時くらいには休んでいました。眠くて起きていられない。5日くらいがっつり寝てようやく復活。それにしてもひっさびさのパリはやはり楽しかったし、ミラノで見た現地の人で大行列のカラヴァッジョ展もスカラ座で見たアンドレア・シェニエも素晴らしかった。今まで見たオペラでぶっちぎりで最高。終わってみるとミラノが4日、パリが10日でよかったかなとも思います。

“The days in Paris”Vol.1

The basillica/Sacre-coeur/Montmartre

2018/01/10 帰ってきました。

先ほどミラノから帰国しました。部屋が冷え切ってて寒いです。成田からの道中、首都高の渋滞で東京に帰ってきたことを実感しました。明日からは普通の日々が始まるのでまずは荷ほどきをしっかり。おそば食べたい。

エール・フランス。ミラノのリナーテ空港からパリのシャルル・ド・ゴール空港で乗り換え成田便に。

2017/12/27 行ってきます。

ドタバタと準備をして午前中の飛行機でひとまずパリへ。20年以上ぶりです。昔泊まっていたカルチェラタンの安宿のあたりとか、どうなっているだろうか。いろいろ楽しみです。今年もいつもながらいろいろあった年でした。お世話になった皆さまに本当に感謝です。良いお年をお迎えください。来年も素敵な一年でありますように。

さようなら2017年の東京。師走某日都内某所にて。なんてことない風景だけど、晴れてて寒くて空気が澄んでて遠くにスカイツリーが見えてて気分が良かった。

2017/12 ジムメモ

2017/12/23 立川志らく独演会

今年最後の、とのこと。ちょっとバタバタしてて開演3分前に滑り込みセーフ。前座は使わず、開口一番から志らく師匠。プログラムは「疝気の虫」、「やかん」のあと仲入り。ラストは「文七元結」。この前も志らく師匠の「文七元結」を聞いたのだけど、いい噺だし年末にもう一度聞いておくのもいいだろうと。「やかん」も「疝気の虫」も志らく師匠流のアレンジが入っていてギャグ満載。笑った笑った。今年の落語の聞き納め。街はすごい人手。年末らしい雰囲気。

いつものパンフの裏の本人の解説をメモ代わりに。技術と個性の話が興味深い。

2017/12/22 ベートーヴェン「第9」演奏会

なんとか行けることになって急遽チケットを取って行ってきた。NHKホールでN響の第9。指揮はクリストフ・エッシェンバッハさん。ソプラノは市原愛さん、メゾ・ソプラノは加納悦子さん、テノールは福井敬さん、バリトンは甲斐栄次郎さん、合唱は東京オペラシンガーズの皆さん。内容的に年末より年始に演奏する方が良いのでは?といつも思うのだが、まぁいいか。いつ聴いても素晴らしいことだし。第9を通しで聴くのは何年ぶりだろう。寝不足で実はちょっと心配だったのだけど、第1楽章から引き込まれる。第3楽章のまぁカッコいいこと。第4楽章は例によって総毛立つ演奏とコーラス。満ちた時間を存分に味わって帰途に。師走の原宿は賑やか。帰って仕事しよう。

NHKホールのエントランスにて。外の青の洞窟のギラギラした青のイルミネーションよりやっぱこっちの色味が落ち着きます。

2017/12/13 葉書

先日、見慣れない差出人から葉書が届いた。薄墨で書かれているので訃報の知らせだろうと思ってはいたのだが、読んで衝撃を受けた。自分とほぼ同い年の友人の訃報を知らせる彼の細君からのものだったからだ。住んでいる場所が離れているので最近は年賀状のやり取りだけの付き合いになっていたとはいえ、突然の知らせに動揺した。しかも亡くなったのは今年の2月だという。
初めて彼に会ったのは1994年の初夏、中国の新疆ウイグル自治区のカシュガルという町。其尼巴合賓館(Chini Bagh Hotel)のドミトリー。自分はネパールからチベットに入ってヒッチハイクでカシュガルに抜けてきたところで、彼は東から西へシルクロードの遺跡をたどってカシュガルにたどり着いたところだった。ドミトリーのベッドが近かったので自然に話すようになる。いつもインディ・ジョーンズが被っているような帽子を被っていて関西訛り、きれいな中国語を操るのが印象的な男だった。大学を卒業して、中国国内の遺跡を訪ねて回る長い旅をしているとのことだった。大学では考古学を専攻して、考古学者への道を模索している時期だったのだろう。考古学者としての仕事の口はなかなかないのだ、とこぼしていたのを覚えている。自分もぼんやりと写真の道に進みたいとは思っていたものの、何から始めればいいのやらさっぱりわからず、自分の将来に対する漠然とした不安を抱えながら途方に暮れていた時期だった。彼のしてくれる遺跡や考古学に関する話は全く自分の知らない世界の話で非常に興味深かったし、将来に対する期待や不安みたいなものも似たような温度感で共有できていたのだろうと思う。昼間はそれぞれ好きな時間を過ごして、夜になるとドミトリーにいる何人かの日本人旅行者と連れ立って安い中華料理や羊の串焼きを食べに出かけて、新疆ビールを飲みながら旅の話だけにとどまらずいろんな話をした。そんな日々が楽しくて3日くらいで出ようと思っていたカシュガルの街のあまりの居心地の良さに3週間くらいのんびりしていたように記憶している。それから自分はカラコルム・ハイウェイを通ってパキスタンに入り西へ向かい、彼はそのまま中国国内の遺跡を訪ねる旅を続けることになる。しばらくしてお互い帰国。
帰国してから彼は郷里の鳥取県に戻り、自分は東京でなんとか今の仕事を始めた。彼が東京に来る時には会って食事をしたり、年賀状で近況を短く伝えあったりしている付き合いが続く中、ついに彼は念願の考古学と遺跡発掘の研究員としての職を得る。それからもずっと年賀状や文面でのやり取りが続いていた。今年も年賀状の用意をしようとしていた矢先の突然の訃報。
今思えばラインどころかメールすら使わなかったのが不思議だ。カシュガルで会ったあの時、自分たちは「何者か」になりたかった。彼は多分「何者か」になれたのだろうと思う。お互い「何者か」なりたくてもがいていた時期のあの濃い時間を共有した後では今風のSNS的なつながりは必要がなかった。年賀状のはしっこの細かい字で書いた3行くらいの近況を知らせる文章が時間も場所もやっていることの領域も越えてつながらせてくれた。葉書でなくても、そのへんのメモ用紙に書いたメモみたいな短文でもよかったのかもしれない。
もう彼からのポストカードや年賀状が来ることはなく、彼の書いた文字も読むことはできないのだと思うとたまらなく悲しく、寂しい。濱くん、さようなら。安らかな旅立ちをお祈り申し上げます。おれはぜんぜん「何者か」にはなれてないわ。まだまだです。

当時使っていたガイドブックを開いてみる。この地図見ながらみんなで一緒にサンデーマーケット行ったよね。夏前でまだ市場に名物のハミクワが出てなくて食べれなかったっけ。ホテルの近くの清真食堂で食ったラグメンうまかったよな。なつかしい。

2017/12/10 マリインスキー歌劇場管弦楽団

去年のプログラムが素晴らしくよかったので今年も行くことにした。去年はオール・チャイコフスキーだったけれど、今年はオール・ラフマニノフのプログラム。指揮は去年と同じくマエストロ・ワレリー・ゲルギエフ。今年のプログラムを見たときは驚いた。13:00からラフマニノフのピアノ協奏曲1番と2番と交響曲第2番を演奏して、18:00からラフマニノフのピアノ協奏曲3番と4番と交響的舞曲を演奏するプログラムなのだという。しかもピアノ・ソリストはデニス・マツーエフさん一人。17:00からはゲルギエフさんのトークあり。このロシアの人たち、元気すぎるわ。どっちに行こうか迷ったけど、18:00からのプログラムにした。去年のベルリンフィルのジルベスター・コンサートでダニール・トリフォーノフさんの3番を聴いていたので、同じロシア人ピアニストでもう一度聴いてみたいと思ったのでした。今回は指揮台がなくてゲルギエフ氏は床に譜面台を置いてわりと自由に動いて指示を出しながらの指揮。始まってみるとマツーエフさんのピアノが鳴るわ鳴るわ、驚いた。ピアノが壊れるんじゃないかと思った。こんなに大音響で鳴るピアノを初めて聞いた。とはいえピアニッシモの繊細な音もおろそかにしてない。全体的には抒情溢れる演奏だったと思う。演奏が終わるとブラヴォーの声がたくさん。拍手喝采。個人的にはどちらかというと4番が好みだったかな。交響曲的舞曲も素晴らしいドライブ感でとてもよかった。ピアニストのアンコールはラフマニノフ「練習曲:音の絵」、オケのアンコールはメンデルスゾーン「真夏の夜の夢」よりスケルツォ。ここだけは去年と同じか。すごいピアノとさすがマエストロ・ゲルギエフ氏のマリインスキー管弦楽団の美しい演奏。素晴らしいオール・ラフマニノフ・プログラム。今回は一番前の列の右側の席だったのだけれど、目をつぶって聴かないと目の前のヴァイオリンのパートが目に入るので意識的に大きく耳に入ってくるように聴こえてしまう。やはり音をしっかり聴くには二階席がいいと思った。とはいえ前方の列はオケの音圧と指揮者の息遣いが間近に感じられて、臨場感があってそれはそれで捨てがたいのが悩みどころ。

アークヒルズ・カラヤン広場のクリスマス・イルミネーションがきれいだった。よく見てみると細かいディティールにこだわったデコレーション。

2017/12/09 N響定期

先週のラヴェル縛りのプログラムが素晴らしかったので、今週も引き続き同じくシャルル・デュトワさん指揮のN響定期を聴きに。今回のプログラムはストラヴィンスキー「幻想的スケルツォ」、サン・サーンス「ピアノ協奏曲第5番(エジプト風)」、ピアノ・ソロイストはジャン・イヴ・ティボーデさん。その後にストラヴィンスキー「火の鳥」の1910年全曲版。今日のお目当ては火の鳥。実はこの曲がバレエ音楽だとは知らなかった。「組曲」なのかと思っていた。ぜひこの機会にこの曲のオリジナルを最初から全て聴いてみたいと思ったのでした。組曲より冗長な感じがするかもと思っちゃったのが申し訳ないくらいのカッコよさ。最後の盛り上がりのあたりでちょっと鳥肌。音の絵巻物ですね。サン・サーンスのピアノ協奏曲も初めてだったけど一発で好きになった。ちょっと迷ってて、直前に取ったチケットだけど行ってよかった。

代々木公園脇の歩道橋。ステップに銀杏の葉が積もって目に鮮やか。