2017/10/29 ケルン放送交響楽団

台風の影響で朝から強い雨脚。午後からオペラシティのコンサートホールへ。佐渡裕氏指揮のケルン放送交響楽団の日本ツアー最終日。佐渡氏指揮の音楽を聴いてみたくて、かなり前からチケットを取って楽しみにしていた。プログラムはワーグナー「ジークフリート牧歌」、シューベルト:交響曲第7番ロ短調D.759「未完成」、ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調op.67「運命」。未完成は初めて生の演奏を聴いた。とても柔らかくて繊細な印象。未完成という言葉はシューベルトがつけた言葉ではなく、後々ついたもの。未完成というテーマで作られた曲ではない。そうとわかっていてもインパクトのある演奏を思い浮かべがちだが、いい意味で期待を裏切られた。あえて言うならどこか儚げで哀しい曲に感じられた。20分間の休憩の後は「運命」。こちらは今まで聴いた中で一番熱い演奏だった。特に第4楽章の最後の全力の疾走感。佐渡氏がプログラムの解説に非常に興味深いことを書いていた。運命の楽譜はなんと八分休符から始まるのだという。指揮者は休符に向かって腕を振り下ろす。振り下ろした瞬間は音が鳴らなくて、「ン(休み)、ジャジャジャーン」なのだそうだ。これはCDで聴いていると絶対分からないだろう。生の演奏を目にして初めて感じられるサプライズだと思う。今回のプログラム、「未完成」が柔、「運命」は剛といったところか。アンコールはモーツァルトの「フィガロの結婚」序曲。

初台駅を出て、オペラシティのコンサートホール、タケミツメモリアルに続くアプローチ。ここの空間は本当に気持ちがいい。

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