2017/10/16 メナヘム・プレスラー ピアノ・リサイタル

2014年の年末にベルリンフィルのジルベスターコンサートを聴きに行った時、ゲストソリストだったメナヘム・プレスラーさんのピアノのあまりの美しさに驚嘆したのでした。その時はあえて前情報なしで聴きに行ったのですが、ずいぶん高齢なように見えたけど…と思いながらホテルに帰ってネットで検索してみたら、なんと90歳だというではないですか。そして今回がベルリンフィルの共演デビューとのこと。びっくり仰天。いや、びっくりを越えて、感動しちゃいました。その時の曲はモーツァルトのピアノ協奏曲第23番。あの演奏は忘れられません。そのメナヘム・プレスラーさんが去年来日する予定が体調不良でキャンセル。年齢も年齢だし仕方ないか、と思っていたら今年も来日する予定とのこと。即チケットを入手して聴きに行ってきました。プログラムはヘンデル「シャコンヌト長調HWV435」、モーツァルト「幻想曲ハ短調K.475」「ピアノソナタ第14番ハ短調K457」、ドビュッシー「前奏曲集」第1集から「デルフィの舞姫たち」「帆」「亜麻色の髪の乙女」「沈める寺」「ミンストレル」、「レントより遅く」、「夢」。そしてショパン「マズルカ第25番ロ短調op.33-4」、「マズルカ第38番嬰ヘ短調op.59-3」、「マズルカ第45番op.67-4」、「バラード第3番変イ長調op.47」。大きな拍手に迎えられて登場、付き添いの方に支えられてピアノの前に座りちょっと目をつむってから演奏が始まりました。最初はちょっと緊張してるのかなと思っていましたが、すぐに演奏に集中。柔らかい音、息を飲むピアニッシモ。今売り出し中の若くて勢いのあるピアニストの大輪の花のような演奏も素敵なのだけど、今日のはそっと咲いているとびきり美しい小さな花をみんなで息をこらして見守るようなピアノ・リサイタル。聴衆のマナーも素晴らしかった。アンコールはショパン「ノクターン第20番嬰ハ短調」、ドビュッシー「月の光」。演奏後、付き添いの方に支えられて大きな喝采に応えるべく何度もステージに出てきてくれました。最後はほぼ全員スタンディング・オベーション。NHKの撮影が入っていたのでどこかで放送されるのだろうか。彼のドキュメンタリーだったらいいなぁ。

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