2017/02/06 青龍社の女性画家 小畠鼎子

吉祥寺で開催されている小畠鼎子さんの展覧会に行ってきました。吉祥寺は何度も行ったことのある街なのだけど、徒歩5分圏内に美術館なんてあったっけ?と思っていたらあるんですね、これが。小畠さんの画は強烈なインパクトというよりは、温かさがじんわり伝わってくるような作品たち。戦前と戦後という時代を通して描かれたような雰囲気ではありませんでした。企画展は小畠さんの展示だったのですが、常設展は萩原英雄さんと浜口陽三さんの部屋がそれぞれ一つずつ、合計3つの部屋を見ることができました。小畠さんの画を観に行ったのだけれど、実は今回一番興味深かったのは浜口陽三さんの作品。カラーメゾチントという技法で制作された作品の色の深さにびっくり。こんな版画見たことなかった。メゾチントは銅版画の一種らしいのですが、黒の中にも無数の色のトーンが表現されていて、静謐感の漂う落ち着いた雰囲気の非常に美しい版画たちでした。写真のモノクロームの印画紙にも温黒調とか冷黒調とかあるけれど、もっと豊かな色彩を含んだ深みのある黒のトーンに目を見張りました。人の手で造った黒の色とでも言うのでしょうか。常設展の部屋に素敵なデザインの椅子が所々に置いてあって、座って鑑賞できます。外国の作家の名のある作品なのでしょう、美しいデザインの椅子がさりげなく置かれている小さいながらも素敵な美術館でした。入館料はなんと100円。もうちょっといただいてもいいんじゃないでしょうか、と思える素敵な空間でした。世の中には自分が知らないだけで、すごいものが本当にたくさんあるなぁ。

この通りは何回も通ったことがあったけど、この看板を意識したことはなかった。1Fにムーミンカフェが入っているビルです。

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