2016/10/15 マリインスキー歌劇場管弦楽団

ワレリー・ゲルギエフ氏指揮。オール・チャイコフスキー・プログラム。演目は幻想序曲「ロメオとジュリエット」、ピアノ協奏曲第1番 変ロ長調 Op.23、交響曲第5番 ホ短調 Op.64。ピアノのソリストはアレクサンダー・マロフェーエフ、ロシアの神童と言われている15歳(!)。ずいぶん華奢な少年が舞台に出てきてピアノの前に座ったな…と思ったらオーケストラと闘うような激しいけれど透明で美しいピアノ。本人は理科室で実験に没頭している少年のような雰囲気で楽しそうに弾いているように見える。目をつぶって音を聞くのと目を開けてステージを見ながら見る印象の違いがこれほど違うのも楽しい。チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は以前モスクワフィルとダニール・ハリトーノフで聴いているけれど、当然だが全然違う印象。今回の音の方が鮮烈で濃密な印象が残った。交響曲第5番はゲルギエフ氏は完全に暗譜しているのだろう、指揮者台がなかった。演奏は当然素晴らしいものだった。特にあのクラリネットの音色は素晴らしかったと思う。奏者は何ていう人なのだろうか。ソリストのアンコールはメトネル「二つのおとぎ話」よりOp.20-1(カンパネラ)とOp.20-2(アレグロ・コン・エスプレッシオーネ)、オーケストラのアンコールはメンデルスゾーン「真夏の夜の夢」よりスケルツォ。

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